今週から開幕の京都競馬場。例年この時期はかなり時計が速くなることで知られています。その開幕週となれば、まず考えられるのが前残り。しかも頭数も少ない今年は余計に前残り?と思ってしまいますが、それ以上にウエイトが高そうなのが騎手の技量です。
少頭数が多い地方競馬では、トップジョッキーが連対率5割を超えることもあるように、少頭数だと馬群にもまれ勝負のアヤにのまれることも少なく、よりレースを上手に運べる馬・騎手の腕がかなり反映されるのです。
そうなると先週JRAの重賞300勝目を達成した武豊騎手が有利なのではないかと言いたいところなのですが、最近の成績を考えると武豊騎手よりも外国人のルメール騎手、デムーロ騎手の方が凄い状態なのです。
勝率だとルメール騎手がほぼ20%、デムーロ騎手は18%。今回の京都大賞典に騎乗する日本人騎手で一番いい川田騎手が勝率約16%で武豊騎手が約14%です。決して悪いと言えない成績なのですが、いかんせん外国人騎手のお二人が凄すぎます。
ということで、少頭数の京都大賞典はこの2人の腕を無視できないどころか中心視する必要があります。ルメール騎手のワンアンドオンリーは、昨年のダービー馬ながら昨年の神戸新聞杯の勝利以後、成績は振るいませんがまだまだ成長出来る4歳馬です。ルメール騎手の腕で目が覚める可能性は十分あります。
一方デムーロ騎手のレコンダイトは重賞未勝利馬ということで実績では劣りますが、デムーロ騎手がここ4走連続で乗っていることもあって馬の事はしっかり理解しているところにこの少頭数。上位に来る可能性は十分以上にあると言えます。
高速馬場の京都大賞典、ルメール騎手とデムーロ騎手の腕を改めて感じるレースとなるかもしれませんよ。