昨年は結局G1未勝利で終わったミッキークイーンが今週の阪神牝馬ステークスで復帰初戦を迎えます。連をはずしたことがない阪神コースなので、先週の大阪杯に出ても盛り上がりそうな1頭でしたが、今回の阪神牝馬Sでも安定味のある競馬をしてくれそうです。
ですが、あくまで有力どころが見ているのは次のヴィクトリアマイル。ここは着順ではなく内容重視で最後の追い比べで必要以上の走りを発揮する必要はないという判断をしても不思議ではありません。そういった意味で、そろそろ結果がほしい馬を今回は狙いたいところ。
その条件にガッチリあてはまるのが迷走中の大物デニムアンドルビーです。今年で7歳になりますが、3歳時のローズS以来勝ちから遠のいており、今年はついにフェブラリーSにも出走し大敗を喫するなど、試行錯誤をしていますが、結果に結びついていません。ですがこの馬、阪神コースとの相性は抜群によく、6戦して【2-3-0-1】で、最低でも掲示板には載るほどの安定性。勝ちから遠のいた後でも宝塚記念ラブリーデイの2着、阪神大賞典でゴールドシップの2着と、非常に惜しい競馬をしているのが阪神コースです。
とは言えやはり勝ち味に遅い。その宝塚記念での豪脚もそろそろ忘れられたころと考えると馬券妙味も出てきます。牡馬相手のほうが燃える馬にも見えますが、今回で復帰5戦目、既に7歳。次のヴィクトリアマイルを見据えていい競馬を、という余裕はないでしょう。
今回は藤岡康太騎手が手綱を取ります。角居厩舎が重賞で器用するジョッキーとしては珍しくもありますが、シルクフォーチュンなど追い込みのイメージもある騎手。高松宮記念ではトーキングドラムを人気以上に持ってくるなど、やはり腕は確かな騎手です。今回はあっといわせる走りがあるかもしれませんよ!