牝馬限定の2勝クラスの特別戦と聞くと、出世レースの印象は薄いかもしれませんが、昨年の勝ち馬が後にG1勝利となっており今後のトレンドも気になるのが、日曜中京9レースに組まれている芝2000mの西尾特別です。
昨年は3番人気までで3着まで決まった堅いレースとなりましたが、勝ったのは大波乱となった昨年のエリザベス女王杯勝ち馬のアカイイトで、続く有馬記念でも結果は残せなかったものの牡馬相手でも凡走はしておらず、今年も期待できる1頭となっており、今年の勝ち馬からも大物誕生なるか楽しみなレースとなっています。
ワグネリアンの全妹のミスフィガロや、スカーレットカラーの半妹のイリマといった母系が優秀な4歳牝馬が人気の一角を担いますが、地味な血統背景ながら同じ4歳牝馬で注目したいのが、ルージュメサージュです。
父スピルバーグは産駒こそ少ないものの秋の天皇賞勝ち馬ということで、芝2000m適性も高い1頭です。未勝利脱出まではダート中距離や地方交流レースを使ったりといった試行錯誤が続いていましたが、昨年夏に芝2000mで連勝を飾っておりようやく適性がみえてきたところといえます。
3連勝とはならず2勝クラスで壁に阻まれた形となっていますが、1番人気7着、4番人気4着と少しずつ着順をあげてきており、このクラスで1番人気を背負った馬ですが、今回は良血馬の参戦もあり人気の盲点となる可能性もあります。
鮫島駿騎手がパートナーを長くつとめてきましたが今回は団野騎手との新コンビで挑む予定となっており、クロノジェネシスを育成した栗東・斎藤厩舎の管理馬だけに、先々が楽しみな1頭といえそうです。
父スピルバーグも5歳秋で天皇賞を勝利するまで重賞未勝利の競走馬でした。ルージュメサージュも父同様晩成型となり、今後メキメキ成長してくるのか、ぜひ馬名は覚えておいてほしいですね。