先週の桜花賞は単勝1倍台だったソウルスターリングが連に絡めず3着に敗退。波乱のスタートとなった3歳クラシックですが、牡馬クラシック第一弾・皐月賞が今週中山競馬場で開催されます。注目はやはり桜花賞をスキップした形で参戦となるファンディーナ。牝馬ながらに当日1番人気で挑むことになるかもしれません。
ウオッカが東京優駿を制覇したのが64年ぶりの快挙でしたが、今回ファンディーナはそれを更に上回る69年ぶりの皐月賞制覇に挑みます。ウオッカ世代と重なるのは、牝馬が牡馬よりも目立つ世代という点でしょうか。とはいえ、こういった形での1番人気はあまり参考にしづらい部分も大いにあります。ダンスパートナーが菊花賞に挑んだときも1番人気でしたが5着に敗退。能力いっぱい頑張ったとは思いますが、偉業を成し遂げてもらいたいという世間の期待に応えられるほどの結果は残せませんでした。
そういった意味で今回注目したいのがウインブライト。一つ上の姉のウインファビラスは、阪神JFであと1歩が届かず2着に終わりましたが、その後も牝馬三冠も皆勤出走し今も現役で走り続けています。弟は姉より晩成型に出たのか、初勝利まで時間が掛かったものの、ひいらぎ賞では完敗に思えたアウトライアーズに前走のスプリングSではきっちりリベンジを果たし、使うごとに内容がよくなる成長力を見せました。
歴史的瞬間に立ち会いたいと思うのは競馬だけに限らず他のスポーツや、アイドルのファンなどでも思うところではありましょうが、馬券は非情に徹して予想したい。混戦模様なだけに予想も難解を極めますが、ウインブライトの父ステイゴールドの代表産駒とも言えるゴールドシップ、オルフェーヴルともに皐月賞では4番人気で優勝を果たしました。記録にも記憶にも残る両名馬の前例に続き、ここがウインブライトが別の偉業を成し遂げるスタート地点となるかもしれません。