目立たないながらも幅広いジャンルで活躍馬を出した種牡馬が、少し早いですが種牡馬生活を引退することになりました。新ひだか町のアロースタッドで種牡馬生活を送っていたバトルプランが、11シーズンにわたった種牡馬生活に終止符を打ちました。
アメリカで高い評価を受けていたエンパイアメーカーの直仔で、超大物と呼べる産駒は輩出できなかったものの、JRAでは東京スポーツ杯2歳S勝ち馬のプレスジャーニーと新潟の直千コースで無類の強さを発揮しているライオンボスを輩出しています。また地方では、地方交流重賞に数多く参戦しており中央競馬のファンにもおなじみとなっているモジアナフレイバーがいます。
バトルプランは昨年11月にアロースタッドを離れ、余生は日高町のひだか・ホース・フレンズが引き受ける予定となっていますが、馬の様子をみながら、ホーストラスト鹿児島に移動する予定となっています。
芝の短距離、中距離、ダート馬と幅広く活躍馬を輩出したバトルプランでしたが、自身の種牡馬入りのタイミングが、父エンパイアメーカーが日本で供用されることとなった時期と重なってしまい、種付け頭数に恵まれなかったのは不運といえます。
母系にシーキングザゴールドやストームバードといった、すでに日本で実績を出してきた種牡馬の名前があったのも、産駒の活躍につながったのではないでしょうか。
競走馬の余生といえば北海道といったイメージが根強いですが、鹿児島の暖かい気候のもとでのんびりと余生を過ごしてほしいものですね。