中京の日曜メインは高松宮記念の前哨戦、G3シルクロードステークスです。賞金を稼いでスプリントの大舞台に挑戦したい馬達が大挙集結する注目の一戦となります。
集まったメンバーの年齢は4歳馬から9歳馬まで、ハンデも51kgから57.5kgと各馬の条件は様々で、予想も困難を極めます。今年の有力馬としては、気性面の問題でクラシックでは結果を残せず短距離にシフトした“おてんば娘”のメイケイエール、父ロードカナロア、母カレンチャンと短距離超良血のカレンモエ、ビリーヴの仔ジャンダルムなど今後の短距離路線の中心となりそうな馬が多数集結しました。
穴馬の好走も十分ありえるハンデ戦ということで、今回は狙い目の1頭から勝負。注目しているのは最年長の9歳馬でハンデが53kgのレインボーフラッグです。
レインボーフラッグは7歳時のパラダイスステークスで2着に入って以降、約1年半で15戦出走して掲示板が2回、二桁着順も5回あるなど不振が続いています。これまでの戦績から、二桁人気は濃厚です。
ただ、前走は復活気配が見られ、直後の今回は斤量が53kgと条件的には悪くありません。路線としてはマイル路線を主戦場としてきた馬ですが、前走は6走ぶりの1200m戦となった淀短距離Sで7着。15番人気ながら、勝馬とは0.6秒差の7着はこの馬としては近走で一番走ってくれています。
また、直線では不利がありながらしぶとく伸び、ゴール過ぎてからも伸びていたので不利がなければさらに上に来ていた可能性もあります。距離短縮が良い方法へ進む可能性があり、復活気配を感じさせる内容でした。また、ハンデの53kgはデビュー以来の最軽量とチャンスも十分。
改めて近走を見直してみますと、ここ4走はいずれも勝馬との着差は0.8秒以内ですし、ここ3走の上り3ハロンはいずれも33秒台をマーク。さらに、3走前はG1のマイルチャンピオンシップで、勝ち馬はグランアレグリアとハイレベルなメンバーの中、グランアレグリアよりも2kg重い斤量でその着差と上りを出しています。
久々の短距離で復調気配を見せ、ハンデも過去最軽量の53kg、前走から条件変わらず中京の1200mが舞台と好条件が揃っている今回は、一世一代の大チャンスと言えるかもしれません。ということで今年のシルクロードステークスは、最年長9歳馬レインボーフラッグがデビュー最軽量で大激走してくれることに期待して応援したいと思います。