京都コースから阪神コースに舞台が変わって6回目の開催となるアンタレスS。昨年はアウォーディーがここを勝利し、後にG1馬へと上りつめました。過去の勝ち馬にはホッコータルマエの名前もあるなど、名馬なら使っておきたい、できれば勝っておきたいレース。それがアンタレスSです。
過去10年のデータを見ると関西馬が9勝。2007年のワイルドワンダーまでさかのぼらないと関東馬の勝ち馬が見当たりません。2011年、2012年と連覇を果たしたゴルトブリッツはデビュー時こそ美浦・藤沢厩舎所属でしたが、転厩に転厩を重ね、優勝時は栗東・吉田厩舎所属でした。
となると、気になるのはやはり今年の登録馬ではグレンツェントです。美浦・加藤征弘厩舎の管理馬で、今回はルメール騎手を想定しています。久々のコンビとなりましたが、3歳時は3戦3勝の完璧な成績を残しています。ですが、関東馬へのあまりにも強いアウェイの洗礼が待っています。
そしてそれに矛盾するデータが過去5年の1番人気馬の複勝率が100%、かつ3勝。安定感バツグンで勝率も文句なしです。人気は最終的に1番人気で出走を迎えられるかどうかは未知数ではありますが、ここ1年グレンツェントに先着した馬はたった3頭。そのうちアポロケンタッキーは東京大賞典、ゴールドドリームはフェブラリーSを制しGⅠ馬になりました。グレンツェントもその資格は充分ということで、この相手関係であれば1番人気はまず間違いないでしょう。
丁度一昨年のアジアエクスプレスが似たような境遇で、1番人気の関東馬として出走し、2着となりました。これを参考に今回の馬券購入のヒントとしてみると、グレンツェント軸での購入は危険ではあるものの、まったく拾わないのは更に危険。つまり、2, 3着に置いて頭を探すというのはいかがでしょう。データはいつか覆りますが、ぜひ参考にしてみてください。