先週の桜花賞も好メンバーが揃っていましたが、牡馬クラシック第一弾皐月賞もなかなかの好メンバーが揃いました。話題性は何と言っても牝馬の無敗馬ファンディーナの参戦でしょうが、その他にも弥生賞からは勝馬カデナ、スプリングステークスからは勝馬ウインブライト、アーリントンカップを勝ったペルシアンナイト、ホープフルステークスの勝馬レイデオロ、共同通信杯の勝馬スワーヴリチャード、きさらぎ賞の勝馬アメリカズカップなどなど、とにかくトライアルの上位陣、重賞・オープン戦の勝馬が揃いも揃って皐月賞に参戦してきました。
混戦すぎる今年の皐月賞…「アウト」からの差しが得意なあの馬が一発穴をあける?!
1強ムードだった先週の桜花賞に比べると、今週の皐月賞はかなりの混戦模様。かつてこれほどまでに混戦状態となった皐月賞はあったでしょうか?というくらい混戦しております。そんな混戦模様のメンバーで狙いたい、いや「勝つのはこの馬だ!」と私が信じてやまないのがヴィクトワールピサ産駒のアウトライアーズです。アウトライアーズという馬名は英語で「異常値、外れ値」という意味を示しておりますが、今回混戦の皐月賞で配当を引き上げてくれる馬としてはピッタリの馬ではないか!なんて思ったりもしております。
アウトライアーズは、前走のスプリングステークスはウインブライトンの2着。ここまで5戦して[2-2-1-0]と馬券圏内は100%。その安定感は魅力の1つではありますが、まぁ他の有力馬でも似たような成績を残している馬もいるので、特別にこの馬だけが安定しているというわけではありません。
アウトライアーズの魅力は何と言っても、その名にある通り「アウトから=外からの差し」にあります。父のヴィクトワールピサがどちらかというと内を突いて強い競馬をする馬でしたが、アウトライアーズは逆に外からの差しで強い競馬を魅せています。
過去2勝はいずれも中山競馬場でのレースなのですが、いずれも外から豪快な脚で差し切る強い競馬をしてきました。前走のスプリングステークスは勝馬ウインブライトの内をついて差し負けしての2着でしたが、今回はスワーヴリチャード、カデナ、レイデオロといった大外一気を得意とする有力馬たちがこぞって内目の枠に入っていることからも、有力馬が内で詰まりそうな気配も漂っております。ここは6番枠のアウトライアーズが好枠を活かし、直線外から豪快な差しを決めてくれるのではないかと思っております。
G1の3歳戦で18頭のフルゲートともなれば、スローになるよりは平均以上のペースでスタミナと根性が必要なレースになる可能性の方が高そうです。そうなれば当然差し有利になるでしょうし、アウトライアーズにとっては展開利が見込めます。
デビュー戦からアウトライアーズの手綱を握る主戦騎手の田辺騎手は今年はリーディング2位と覚醒してきた感もあり、非常に心強い騎手です。田辺騎手はこれまで皐月賞を4度挑戦しており、2015年のブライトエンブレム4着が最高着順。今回の相棒アウトライアーズとなら一発狙えるでしょう。今年は調子が良いですし本気度は高いはず。この相棒とともにG1戦線、クラシック戦線で大活躍してくれることを期待しております。まずはその第1戦、皐月賞で豪快な差し脚が見れることを期待したいと思います!