アーモンドアイ、クロノジェネシス、ラヴズオンリーユーなど世界をまたにかけて活躍してきた牝馬が引退し、その後の牝馬路線を牽引していく馬はまだ現れていないといえますが、今週日曜京都メインレースに組まれている京都記念は、出走予定馬の中でも牝馬に人気が集まりそうなレースです。

モーリスとジェンティルドンナの間に生まれたジェラルディーナは父の血が色濃く出たのか、3歳クラシックには参戦はかなわなかったものの、古馬との対戦で着実に力をつけてきています。前走のチャレンジカップは2番人気4着と結果は出せなかったものの、父同様古馬になって良くなってくることが予想されるだけに、明け4歳となって強気のG2参戦、かつ牡馬相手にあえてぶつけてきた陣営の意欲は買いたいところです。

また昨年のオークス馬のユーバーレーベンも、オークス後はなかなか順調に使い込めない中、ジャパンカップでは6着とまずまずの内容となっており、牝馬限定戦でしかまだ結果が出せていませんが、改めて試金石となる1戦です。

さらに新星ではローカル競馬で力をつけてきているマリアエレーナも人気を集めそうな牝馬です。クロフネ産駒ながら芝2000m以上で結果を残してきており、今回の芝2200mも新潟牝馬Sで勝利しており問題ないと思われます。

上位人気馬が牝馬中心となることが予想されるだけに、実績はあるものの人気を落としそうなロードカナロア産駒のレッドガランに今回は注目しました。

斎藤騎手とのコンビで4戦し、これまで掲示板を外しておらず、引き続きの騎乗も頼もしいうえに、父の適性を考えて芝1600mか1800m中心のローテでワンパンチ足りない内容が続いてきた中で、芝2000mの中山金杯を勝利したことで、改めて適性を見直しているものと思われ、1ハロン延長とはなりますが、難なくこなす可能性もあります。

前走1着からの出走は今年はレッドガランのみということもあり、勢いにも期待して狙ってみたいところです。