今週23日(日)は京都競馬場で第48回フローラSが開催。1~3着馬に牝馬クラシック第二弾であるオークスの優先出走権が与えられるレース。過去10年、フローラS組はオークスで[1-4-4-31]と好走馬を多く輩出しておりオークスを占う上でも注目しておきたいレースだ。
フローラSでまず注目したいのは、過去10年で[3-3-1-24]と好走の多いフラワーC組。毎年何頭か参戦するが、今年はフラワーCからは6着だったディーパワンサ1頭のみ。桜花賞組もいつも何頭か出ているイメージがあるが、こちらも今年は桜花賞14着だったアロンザモナ1頭のみとなっている。未勝利馬や条件戦からの馬がほとんどで、上位人気以外は混戦模様といった感じがする。
さて、傾向的には好走傾向にあるフラワーC組のディーパワンサだが、2歳時はデイリー杯2歳Sで4着、阪神JFで4着と掲示板内には入る健闘ぶりを見せてはいる。しかし、3歳初戦のフラワーCでは先週皐月賞にも出走したファンディーナの後ろに付けて競馬を進めるが、最後はついていけずに伸びを欠き6着に敗れた。あともうワンパンチほしいところで、叩き2戦目の今回は上積みに期待したいところ。
今回は初の東京コースで距離も前走の1800mから1ハロン延長して初の2000m。適性面ではまだ未知なところがあり評価しにくい部分はあるが、左回りまわりは2勝の経験もあり、コーナーで速いラップを踏むかたちとなった前走の中山よりは東京での競馬の方が合いそうな気はする。「長めの距離の方がいい」という松下武士調教師の言葉を信じるならここは条件はプラスのはず。
メンバーのレベルは全体的にはそこまで高いという感じはしないが、今回のフローラSの最右翼であるフローレスマジックの能力は高そうだ。桜花賞は賞金的にも出走できたが無理せず自重。オークスに狙いを定めてきた。前走のクイーンCでは後に桜花賞を勝つことになるレーヌミノルに半馬身差で先着して3着に入着。この馬の叩き2戦目も大いに注意する必要がある。
有力グループの一角ではあると思うが、ワンパンチ足りない印象があるディーパワンサ、そしてオークスに向けて無様な競馬は出来ないフローレスマジック。個人的には、今回はディーパワンサの上積みに期待したいところで、この馬より着順が上にいた馬たちは順調に良い成績を残してきているわけだし、この先のこと考えても今回はキッチリ権利をとって活躍していってもらいたい。