最近ではダービー馬レイデオロや、世界をまたにかけて活躍したタイキシャトル、ダービー2着からめきめき力をつけたシンボリクリスエス、そして古くはシンコウラブリイなど数々の名馬を育ててきた美浦の藤沢調教師も今月で引退を迎えます。引退する調教師がひとつの目安として出走させているレースに、JRAのG1開幕戦となるフェブラリーSが挙げられます。
昨年は、現在栗東の辻野厩舎所属となっているワイドファラオを、当時管理していた角居厩舎が福永騎手で参戦。オーナーの理解ももちろん必要ですが、長年競馬界に貢献してきた調教師に最後に一華咲かせてほしい、という意気込みも感じられる参戦といえそうです。
藤沢厩舎解散が惜しまれる中で今後さらに伸びしろが見込める素質馬が、今週日曜10レースのバレンタインSに登録のあるクロパラントゥです。
キズナ産駒ということもあり、芝適性が期待された馬ですが、中央でデビューするも3戦未勝利。ダートへ環境を変えた結果、大化けした1頭です。
道営の門別競馬に移籍した後はダート1200mという適性に合うのか悩ましい舞台で巻き返しをはかった結果、無傷の3連勝で中央復帰を果たしました。
いずれも逃げ切り勝ちということもあり、中央に戻っても同じような先行力が発揮できるのも注目となりましたが、復帰後はダート1700mもこなしており、前走のシャングリア賞では逃げずに控える競馬でも勝利しており、いよいよ本格化してきた印象があります。1,2番人気が想定されており、ルメール騎手を引き続き確保していることからも陣営の期待度がうかがえます。
また、フェブラリーSにも登録しており、出走がかなった場合のローテーションはかなり厳しくなりますが、ここを勝てれば本番でも印がつく1頭となりそうで、そういった意味でもここは通過点くらいの楽勝で本番に出走するかどうか期待して待ちたいところです。