ショウリュウイクゾ、セカンドキャリアは誘導馬に

競走馬の引退は区切りの良い1年の終わりなどに集中しがちで、年が明けてからは馬産地では新たな種牡馬や繁殖牝馬などの話題で持ちきりになります。また、競走馬のセカンドキャリアは他にも身近なものでは乗馬クラブやセラピーホースなどもあります。

コロナ禍もありなかなか足を運びにくくなっている競馬場には、セカンドキャリアの舞台として誘導馬というのもあり、レースを控えてテンションが上がっている馬たちを先導して歩く誘導馬の役割は公正かつ安全な競馬を維持するためには欠かせない存在となっているようです。

中には重賞でも活躍した競走馬が誘導馬へと転身するケースもあり、昨年の日経新春杯で重賞初制覇を果たしたショウリュウイクゾもそんな一頭です。

日経新春杯勝利後は天皇賞(春)へ向けて飛躍の1年になるかと期待がされましたが、続く阪神大賞典で10着と大敗、加えて脚部不安を発症してしまいました。

療養を続け再起を図っていましたが、残念ながら昨年11月に競走馬登録を抹消し、現在は誘導馬デビューを目指して浦河町にあるJRA日高育成牧場でトレーニングに励んでいます。

ステイゴールドの血を受け継ぎ、奇しくも阪神大賞典で逸走しながら2着に入ったオルフェーブルを父に持つだけに、血統面を見ると気性の荒さを懸念してしまうところですが、実際にはおとなしい馬という評価で期待がかかっています。

日高育成牧場では過去にはマイネルホウホウやモンストール、ジュベルムーサといった誘導馬をお送り出しており、ショウリュウイクゾもそれに続いて誘導馬として活躍できるかどうか注目で、先々は競馬場で会えたらいいですね。