阪神競馬の開幕を飾る重賞は「京都記念」です。中長距離路線のG1戦線を狙う馬達にとって、1月の日経新春杯がハンデ戦なのに対して、別定戦となる京都記念はよりG1戦線に直結しやすいレース。さらに、京都競馬場改装の影響で昨年に続き今年も阪神競馬場での開催となるため、この後のG1の大阪杯や宝塚記念により条件が近くなったことで、近年重要度が上がっている一戦です。
阪神2200mと言えばステイゴールドの血が騒ぐ条件だと多くのファンの間で理解されていると思いますが、今年も出走馬13頭中、ステイゴールドの血を持つ馬が5頭とやはり無視できない存在となっています。
そんな中注目しているのはステイゴールドの血を持つ1頭、オルフェーブル産駒の5歳牡馬のディアマンミノルです。9走前の3勝クラスを勝利してオープン入りした後、8戦して最高着順がリステッドの3着のみとなかなか結果が出ていません。
一番良い競馬をしたのが阪神競馬場の2400mで行われたG2都大賞典の4着で、勝馬がマカヒキ、2着馬アリストテレス、3着馬キセキとG1常連のそうそうたるメンバーの中、上り最速の脚で4着に好走。スローペースと展開は決して向いてなかった中、ラストの直線は見せ場十分でした。
前走の万葉Sは中京の3000mとさすがにこの馬にはタフすぎた印象。今回と同じ舞台となる阪神2200mのオリオンS・3着、2400mの御堂筋S・1着と阪神コースは得意な舞台。さらに、今回の鞍上は前走万葉ステークスに引き続き、横山典騎手となります。デビュー戦は横山典騎手で勝っており、前走は約3年ぶりのコンビで5着。今回は距離短縮で本来の差し脚一発勝負が狙えるはずです。
ということで、阪神2200mで行われる京都記念は、ディアマンミノルの潜在能力が横山典騎手のリードによってしっかり発揮されることに期待して応援したいと思います。