23日(日)は京都競馬場で第48回マイラーズCが開催。6月に開催される安田記念へ向けてここから始動する馬が多く、今年は本番さながらの好メンバーが揃った。
頭数は11頭と少頭数だが、皐月賞馬のイスラボニータをはじめ、昨年のクラシック戦線で上位常連だったエアスピネル、G1マイルチャンピオン2着2回の実績を持つフィエロ、東京新聞杯を勝ったブラックスピネル、昨年マイル重賞2連勝を果たしたヤングマンパワーなど、マイル路線のベストメンバーが揃ったと言っても過言ではないのだろうか?
やはりこの馬はマイルでこその馬!”2億円ホース”のプロディガルサン、重賞初制覇最大のチャンス到来!
さて、そんな好メンバーが集まった今年のマイラーズC。今回狙いたいのは2億円の高額馬としても知られる超良血馬のプロディガルサンだ。
昨年のクラシック戦線ではダービーと菊花賞に出走し、ともに11番人気で10着、11着に終わっている。上位をうかがうには心もとない人気と結果であった。古馬となった今年、東京新聞杯でブラックスピネルの2着に好走し、マイル適性を感じ取れる内容だった。
しかし、前走G2の金鯱賞では距離を2000mに伸ばし、2番人気に推されながら7着という結果に終わってしまった。トップとの差は0.3秒差なので悪くない結果ではあるが、マイルから2000mへ伸ばしたせいか1~2コーナーではかかってしまい、能力を発揮できなかった。
リアルスティールの全弟ということを考えても血統的な距離適性は2000mというよりは1600mにある可能性が高い。東京新聞杯も好走しているが、この時は稀に見るほど超どスローで、マイル適性がどうのこうのというレベルでは無かった。それでも前走を見れば「やっぱりこの馬はマイルだな」と改めて感じたファンも少なくないだろう。今回は少頭数で逃げ馬も不在でペースはそこまで上がらない可能性が高い。今回も高速馬場でスローになれば理想的だ。瞬発力勝負でこの馬に敵う馬はなかなかいないだろう。
まだ重賞は勝てていないが、今回は人気を背負ってくれる馬も多くマークも薄い。ブロディガルサンにとって今回のマイラーズCは初重賞勝利する最大のチャンスかもしれない。初の重賞制覇に期待して、今年のマイラーズCはプロディガルサンに重い印を打ちたいと思う。