1番人気で優勝を果たした馬は、次走クラスアップしたとしても人気を得ます。ただ、現実には相手関係やコース、馬場などが加味されてオッズが形成されるわけで、必ずしも1番人気に推されるわけではないというが競馬の面白い所です。ところが、前走1番人気1着馬の成績が過去のデータでも抜群に安定しているレースならば話は別でしょう。そんなレースが今週土曜の東京競馬場のメイン、ダービートライアル・青葉賞です。
今年は昨年に引き続き頭数が揃わず1勝馬も除外なしで出走可能になりました。ここ4年は前走重賞出走組が苦戦し、500万条件からのローテーションを組んだ馬が好成績を残しています。また、ここ7年の勝ち馬はすべて前走2000m以上から青葉賞へ向かってきています。となると今回人気で危ないのは前走が2000m未満のスプリングSであるトリコロールブルーということになります。
では反対に好条件に合致しているのは何頭いるかというと、想定でも1番人気が予想されるアドミラブルただ1頭のみになります。今年に関しては、前走1番人気を背負っていた馬自体がアドミラブルしかおらず、例年よりもレベルが低い可能性もあります。ダービートライアルでもある青葉賞ですが、残念ながら過去23回青葉賞からダービーに臨み優勝した馬はかつていません。2着までは幾度も届いてはいるものの、レースレベルが低いとなると、もとより相性の悪いローテーションだけに、ダービー本番も活躍は期待ができないかもしれませんが、ひとまずは目の前の青葉賞へ集中です。