昨年末から今年にかけて猛威を振るっているといえるのが、ジェイエス繁殖馬セール出身馬たちの躍進です。大手牧場の生産馬がクラシックレースや大きなG1レースで常連となっている昨今の競馬界ですが、侮れない勢いとなっていますので注目となっています。
昨年は12月25日に行われた中山大障害で、オジュウチョウサンが復活の勝利をあげました。母シャドウシルエットは2009年の取引馬で、肉体的にはピークを超えていると思われるオジュウチョウサンの強い精神力には頭が下がります。
今年も現役続行を予定していることもあり、どこを始動戦とするかはまだ未確定ですが、今年の中山グランドジャンプ、中山大障害でも注目といえます。
また同じく昨年12月に行われた東京大賞典の覇者であるオメガパフュームの母オメガフレグランスも2015年の取引馬で、史上初の同一平地G1を4連覇という偉業を達成しています。
現役引退から種牡馬入りという流れが一転して今年も現役続行となっており、今後はもし出走が叶えば同一平地G1の5連覇がなるかどうかも楽しみに年末を待ちたいところです。
また、年が明けてからも勢いが止まらず、年明け早々に行われた京都金杯の覇者ザダルの母シーザシーも2018年の取引馬です。
昨日行われたフェブラリーSで逃げて2着に食い込んだ今年の根岸S勝ち馬のテイエムサウスダンの母ムービングアウトも2019年の取引馬、そして3歳勢からもシンザン記念勝ち馬のマテンロウオリオンの母パルテノンも2018年の取引馬ということで、世代、カテゴリー問わない活躍馬を多数輩出しているジェイエス繁殖馬セールは、今年も必見となりますね。