今週の土曜日、東京競馬場ではハンデ重賞で距離が3400mと日本で二番目に長い重賞ダイヤモンドステークスが行われます。あまり実施されることの少ない条件に加えてハンデ戦ということもあって荒れることも多く、思わぬ伏兵馬の勝利もあるレースです。過去10年だけ見てみても、2020年のミライヘノツバサ(325.5倍)と2012年のケイアイドウソジン(190倍)と単勝万馬券の馬が2回も勝っています。
今年のメンバーを見ると、14頭の出走馬の中に重賞勝ち馬が1頭もいないという大混戦模様となっています。そんな中、注目しているのは6歳牡馬のセントレオナードです。
セントレオナードは、前走3勝クラスの早春ステークスに出走し7着という結果からの格上挑戦をしてきた馬です。さすがに3勝クラスも勝っていない馬には、ハンデ戦と言っても重賞では厳しいところでしょうが、その前走は約1年という長期休み明けで馬体重もプラス22kgでした。それでもトップハンデの56kgだったにも関わらず差のない7着でしたので、上積みは十分にあるでしょう。
さらに、セントレオナード自身これまで3勝していますが、そのうち2勝が東京2400mの条件で2着も2回あるように、東京競馬場の長い距離は得意としています。得意条件に加えて今回斤量がデビュー以来最軽量となる53kgになる点も上積みを大きくしそうなのです。
さらに、今回前走ステイヤーズステークスに出走し5着だったことで、今回穴人気しそうな馬に、ハーツクライ産駒で6歳馬のゴーストがいます。もう1年以上も前になりますが、ゴーストがオープン入りを決めたのが3勝クラスの西宮ステークスで、この時の2着馬がセントレオナードでした。この時ハンデがゴースト54kgに対してセントレオナードが56kg、2kgセントレオナードの方が重たかったのですが、ラスト3ハロンは上回っていて、距離がもう少しあれば差していたかもというくらい差はありませんでした。
その2頭の斤量は、今回はゴースト54kgに対してセントレオナードが53kgと逆にセントレオナードの方が軽くなっています。逆転も十分にある計算が成り立ちます。しかもステイヤーズステークス5着の有力馬相手になのですから十分に勝利さえあるハンデと相手関係でもあるのです。
ということで、ダイヤモンドステークスは、ゴーストと差がない、むしろ評価は優っていた素質馬セントレオナードが叩き2戦目とハンデ53kgで格上挑戦を制し重賞制覇を果たしてくれることに期待して応援したいと思います。