本来ならもっと出世していなければいけない馬。そんな馬が今週6日の東京10レース・メトロポリタンSに出走予定です。その名はヴォルシェーブ。馬主はヴィブロス、シュヴァルグラン、ヴィルシーナでおなじみの大魔神・佐々木オーナーです。この3頭との共通点はオーナー以外にも管理調教師が全て栗東・友道厩舎であることと、もう1点が名前に「ヴ」の文字が入っている所。
思えば昨年のアルゼンチン共和国杯で明暗が分かれたように思えます。勝ったのは同じ勝負服のシュヴァルグラン。先日の春の天皇賞ではサトノダイヤモンドに一矢報いる2着に食い込む競馬を見せました。アルゼンチン共和国杯で2着だったら、得意の左回りのはずの金鯱賞でせめて2着以内だったらと、競馬にタラレバはつきものでもあり厳禁とも言いますが、本賞金加算ができなかったツケを2017年に持ち越してしまった印象もあります。
今回はデムーロ騎手から昨年夏以来久々に福永騎手に手綱が戻ってきます。ヴィブロス、シュヴァルグランでも結果につなげているコンビネーションでもあり、ヴォルシェーブにも2度乗り連対率は100%、やはりこの勝負服には福永騎手がベストと言ってもよいかもしれません。
レース自体は4歳馬の相性が良いだけに、岩田騎手で想定されているカフジプリンスが強敵と見られますが、そろそろ本賞金を加算しておかないと秋のG1戦線への参加も厳しくなってくるため、このあたりでそろそろ結果がほしいところです。先週の香港で大仕事をやりとげたネオリアリズムと同じ父ネオユニヴァースを持つだけに、血の勢いにも期待しましょう。