3月に入りもう少しで種付けシーズンを迎える競馬界ですが、数少ない種付け頭数、産駒数にもかかわらず存在感を示している種牡馬がいます。プリサイスエンド産駒のグロリアスノアです。
栗東・矢作厩舎からデビューし、末脚のキレで根岸S、武蔵野Sと現役時代は重賞2勝の戦績。G1にあと一歩手は届かなかったものの、ジャパンカップダート2着、ドバイ遠征でもゴドルフィンマイルで4着と結果を残しました。
2016年に種牡馬入りしたものの、血統登録されている産駒はこれまで3世代でわずか4頭と、かなり厳しい船出となっていますが、その4頭がいずれも勝ち上がる快挙を遂げました。地方が活躍の中心ではあるものの、そのうちの一頭レッドシリウスが、栗東・千田厩舎で現在管理されており、中央での勝利にも期待のかかる一頭となっています。
血統面、実績ともに抜けて目立っているわけではない、というのが現状の評価だと思いますが、2021年には4頭の産駒が誕生しており、今年どれだけの繁殖牝馬を集められるかも現在活躍している4頭にかかってきます。
中でも注目したいのが、母の父にキングヘイローのいる浦和競馬所属のグロリアスアポイで、町田直希騎手騎乗で現在2戦2勝と負けなしの戦績で来ています。
レベルの高い南関東でのグロリアスアポイの活躍次第では、ダート適性、スピード能力を買われて今後は種付け頭数が伸びてくる可能性もあります。種付け料が受胎確認後10万円、出生条件20万円と、選びやすい設定となっていることもあり、今年の種付けシーズンが楽しみな産駒となっています。