今週日曜中山メインレースに組まれているのが3歳牝馬限定重賞のG3・フラワーカップです。
桜花賞の優先出走権こそ得られないものの、2着までに入れば賞金加算による出走が可能なだけに、相手関係を見据えての参戦もありそうで、さまざまなローテーションでのクラシック参戦も増えた昨今、今年の勝ち馬の今後にも注目となりそうです。
過去10年のデータをみると桜花賞、さらにオークスにも直結とはいかないところはありますが、2017年の勝ち馬ファンディーナは牡馬相手の皐月賞で1番人気に支持されるなど高い期待値を示しており、また一昨年の勝ち馬のアプレイズは先日の中山牝馬Sで大穴馬券の片棒をかつぐ2着、また2019年の勝ち馬コントラチェックも古馬になって芝スプリント路線で大穴をあけるなど、さまざまな路線で活躍馬を輩出してきたレースです。3歳戦のみならず、古馬になってからも馬券検討で追いかけて損はない馬もいるだけに、今年は登録13頭と、あまり頭数が揃わないものの見逃せない一戦です。
中でも注目は、昨年の新種牡馬キタサンブラック産駒のキタサンシュガーです。
種牡馬としては現在、昨年の東京スポーツ杯2歳Sで圧巻の勝利をみせたイクイノックスが代表産駒となっていますが、こちらも血統面では半兄のアンブロークンが新潟2歳S2着など活躍を見せており、ひけはとらない可能性もあります。
前走は7番人気と低い評価を受けたものの、後方待機策から豪快に末脚を伸ばして勝利しており、父とは脚質が異なりますが、監理する清水久厩舎、かつオーナーが大野商事ということもあり、キタサンブラックと同じコンビでのクラシック参戦に向けて大事な一戦といえそうです。
ふだんは所属先の矢作厩舎に騎乗することが多い坂井騎手にとっても、存在感を示す意味で大事な一戦となりそうで、前走がたまたま後方待機がハマっただけなのか、はたまた実力に対する過小評価だったのか、父のキタサンブラックも菊花賞勝利まではなかなか人気が上がってこなかった1頭だけに、馬券妙味も含めて今回狙ってみたいところです。