先日行われた桜花賞トライアルのアネモネSを美浦・水野厩舎所属のクロスマジェスティが勝利したことによって、桜花賞への優先出走権を獲得しました。父ディーマジェスティにとっての初年度産駒で、順調に進めば産駒初のクラシック出走となります。
まだ種牡馬としての成績が固まりきらない中でディーマジェスティは昨年は97頭に種付けしており、自己最多の記録を伸ばしています。本格的な種付けシーズンを前にして産駒のクラシック出走がかなえば、さらなる追い風となりそうです。
産駒の活躍はクロスマジェスティのみにとどまらず、アネモネSと同日に行われた中山7レースの3歳1勝クラスの芝1200m戦では末脚が魅力のシゲルファンノユメが快勝しており、見事にオープン入りを果たしています。
昨年のJRAブリーズアップセールで1, 2番時計を出すなど、早くから産駒の活躍が期待できそうな下地はありましたが、芝マイル、短距離で楽しみな馬が出ている点からもスピード能力が産駒に受け継がれていることもあり、今後は母の父ブライアンズタイムの相性もあってダートでも活躍馬が出てくる可能性もあります。
飽和気味のディープインパクト後継種牡馬ですが、今年は更に無敗の3冠馬となったコントレイルが種牡馬入りし、今後は先日のドバイシーマクラシックを制した日本ダービー馬のシャフリヤールなど、これからも種牡馬入りが見込まれる産駒がまだまだいるわけですが、ディープインパクト産駒としては地味めな成績での種牡馬入りとなったディーマジェスティの産駒が今後どのような成績を残していくのか、馬券検討から考えると人気薄となりがちなだけに要注目と言えそうです。