この時期の3歳クラシック路線において1勝馬は桜花賞、皐月賞ともに出走がかなわない可能性が高いわけですが、距離適性を考えてオークス、ダービーに向けてローテーションを組む陣営もあり、この時期だからこそ1勝クラスの特別戦は注目しておくべきかもしれません。

そういった意味で、オークス・ダービーに向けてまずは第一歩といえるレースとなっているのが、土曜阪神9レースに組まれている3歳1勝クラスの特別戦のアザレア賞です。

本番の舞台は東京競馬場となるだけに求められる適性は異なるものの、芝2400m戦ということもあり、中距離以上に適性を見出されている馬たちにとっては貴重な距離設定となっています。

過去5年のデータをみると、後に青葉賞も制し、ダービーで1番人気に支持されたアドミラブルの名もあり、クラシック直結とはいきませんが、本番で印がつく馬が参戦していることもあり、今年も楽しみなレースといえそうです。

上位人気馬の中でも楽しみなのが、勝ち味に遅いものの軌道に乗れば重賞でも勝ち負けができる血統背景の持ち主のディープインパクト産駒のアーディットです。栗東・友道厩舎と川田騎手、、さらに金子真人HDとのタッグということもあり、マカヒキを彷彿とさせます。

デビューから4戦し、いずれも1番人気に支持されているものの現状では4戦1勝と、オッズと見合わない結果となっています。ただ、阪神はこれまで2、3着を外していないコースということもあり、また前走のゆきやなぎ賞で1勝クラスを経験していることから、今回は期待に応えてくれるのではないでしょうか。

半姉のラクセロニエールはフランスオークス、フランス1000ギニーの勝ち馬ということもあり、2億円以上の高額落札馬となっており、本来ならこのクラスでもたつく馬ではないはずですが、デビューから芝1800m以上を使われており陣営としてもクラシック路線に載せたい意欲が感じさせられるローテーションとなっています。

ここを勝っても青葉賞など、さらなる賞金加算やダービー出走権の権利取りが求められはしますが、先々楽しみな1頭ですね。