新潟名物の直千レースが今年もやってきた!21日(日)は新潟競馬場の芝1000mで「韋駄天ステークス」が開催。コーナーが1つもない真っ直ぐなレースということで、非常にニッチな競馬ではあるが、今年も直線の競馬に自信がある馬たちが揃った。
同距離で夏に行われる重賞のアイビスサマーダッシュへ向けての前哨戦とも言えるこのレースは、ハンデ戦ということもあり番狂わせの可能も多いにあり得る。数ある競馬のレースの中でも特殊な形態のレースだが、コーナーが無い小細工なしの直線勝負は個人的にも大好きなレースの1つで、是非ともここは単勝馬券で気持ちよく的中させたいと思っている。
前走11着に惨敗した”ネロ”、得意の直千で巻き返せるのか?
さて、今回注目しているのは昨年の同競走2着のネロだ。前走のシルクロードSは1番人気に支持されながらも11着と惨敗だった。
前で競馬をしたソルヴェイグやセカンドテーブルにペースを支配されたのが大きいが、それでも負け過ぎな感は否めない。平均ペースからの勝負となり、直線は反応も良くなかったし、失速して下がっていっての11着。夏もしっかり使われたし、秋もセントウルS、スプリンターズSと大きなところを走っているので、状態面が芳しくなかったのかな?という懸念はあるが、少し心配になる負け方だ。
今回は約4ヶ月の間隔と久しぶりに長く休ませた。ここまで空けたのは3歳以来だ。現在の調教過程を見る限りでは大きな問題はなさそうだし、リフレッシュしたあとに得意の直線の競馬は良い選択だと思う。今回は巻き返しを狙っての一戦となる。ネロはこれまで1000mを5度経験しており、成績は[2-3-0-0]で連対率が100%と優秀だ。
正直、ほとんど掲示板を外すことがなかった馬が約2年ぶりに二桁着順に敗れたという負け方のみが不安材料となっている。今回は様子を見たいところではあるが、出るのなら状態はしっかり見極めておきたい。前走は追い切りは猛時計を出してのあの結果なので、調教だけでの判断もしたくない。馬体重と当日のパドックまでしっかり見ておきたい。個人的にはこの舞台なら買いたい馬ではあるので、良い状態と判断できることに期待したい。