【海外競馬】シンガポール国際レース役目終わり2つが廃止に

突然ですがコスモバルク、シャドウゲイトといえば、どんなレースが浮かびますか?どちらも先行して押し切るのが身上といえる馬でハマると本当に強く、そしてとにかく粘る、そんなイメージです。それぞれの父馬ザグレブ、ホワイトマズルと、どちらもサンデー系に押され気味、やられ放題だった中央競馬に個性を出してくれた競走馬だったと思います。

ちなみにこの両頭がG1馬なのはご存知でしょうか?香港でもなく、オーストラリアでも、もちろん凱旋門賞でもなく、日本での知名度はお世辞にも高いとは言えないため知らない方も多いのかもしれませんが、シンガポールのG1を制しているのです。

そのシンガポールの国際G1として親しまれてきたシンガポールエアラインズインターナショナルカップ(G1)とクリスフライヤーインターナショナルスプリント(G1)が廃止されることになりました。どちらもシンガポール競馬の質と注目度を高める役目を終えた、とシンガポールターフクラブからのコメントがありました。

日本では前述の2頭の活躍が印象的ですが、世界を見渡すとそうそうたるメンバーが勝ち馬に名を連ねます。香港の快速王・ロケットマン、テイクオーバーターゲット。この両頭は日本でもおなじみではないでしょうか。そして、ヨーロッパからはグランデラがいます。

質は確実に上げたといえます。そして、日本ではシンガポール国際Cという名前もだいぶ知れ渡ったと思います。今年も日本馬・ステファノスが出走し、2着に食い込んだのが結果的に最後となってしまいました。

東南アジアで行われるG1というのはわたしの中ではこのレースくらいしか浮かびません。種目は違えど、以前F1のシンガポールグランプリが夜間開催で盛り上がったように、シンガポールというのは独特の雰囲気があります。そういう意味でも2000年からスタートし、15年目の節目で役目を終えたとはいえ、もう少し続けることは出来なかったものかと思います。