牡馬クラシック第一弾「皐月賞」がいよいよ開催。G1馬2頭のドウデュース、キラーアビリティが順調に駒を進め、トライアルの勝馬アスクビクターモア、ビーアストニッシド、デシエルトも順調に出走。近年定番となっているトライアル以外の有力レースからは、東スポ2歳Sの勝馬イクイノックス、共同通信杯の勝馬ダノンベルーガも参戦してきたことで、かなりの実績馬が揃いました。
そんな中で注目しているのは、トライアル弥生賞こそ10着も、きさらぎ賞で重賞馬となっているマテンロウレオです。
これまで4戦2勝で敗退の2戦はいずれも今回の条件と同じ中山2000m。この成績だけ見ると、中山競馬場は不得意とも感じますが、年末のホープフルSは4コーナーで膨れた馬のさらに外を回り、ラスト100mでは一番勢いのある末脚ながら届かずの6着。前走弥生賞も気性の強さが災いして実力が出せなかったかたちです。
気性に関しては、今回初めてのブリンカーを装着することで調教ではかなり集中していたようです。集中さえできれば、ホープフルSの脚の再現も可能でしょう。G1で初ブリンカーというのは勝負してきているからこそ。今回は逃げてトライアルを勝っている2頭デシエルト、ビーアストニッシドは当然逃げたいでしょうし、ホープフルSのキラーアビリティが道中3番手からの勝利、弥生賞のアスクビクターモアが道中2番手からの勝利ということで、前々の競馬で結果を残している馬達が揃っています。G1ですから人気馬は勝ちに行くとなれば、なおさらペースは速くて厳しくなってくるはず。展開が向く可能性は十分あると言ってよいでしょう。
また、血統データを見ますと、過去1年の中山競馬場2000mでハーツクライ産駒は最多の勝利を挙げており、母父ブライアンズタイムも最多タイの勝利。父ハーツクライ、母父ブライアンズタイムのマテンロウレオは、血統面の後押しも十分あります。
ということで今年の皐月賞は、父ハーツクライ、母父ブライアンズタイムで初ブリンカーで臨むマテンロウレオが、混戦のクラシック一冠目を制してくれることに期待して応援したいと思います。