ダービーの興奮が冷めやらぬであろうダービー当日の最終レースに組まれているのが目黒記念です。ダービーで勝負を賭けたものの外れてしまった人達にとっては、フルゲートのハンデ戦は非常に魅力的なレースと言ってもいいでしょう。
そんな今年の目黒記念、本来はダービーを当てて余裕をもって臨みたいところではありますが、今回はダービーを落とした人にはとくにオススメしたい一発逆転を狙うには最適な馬を紹介したいと思います。その馬はシルクドリーマーです。
遅咲きの花を咲かせるか?悲願の重賞初制覇へ向けた8歳馬の挑戦!
シルクドリーマーは、既に8歳馬で上り目はないように思ってしまいがちですが、この馬のこれまでの戦績を見れば晩成タイプであることは明らかなのです。何せオープンクラスになったのが、昨年の9月のムーンライトハンデキャップに勝った7歳の秋。
出走レースの種類を見ても晩成ぶりが伺えます。オープンになった昨年9月のレースまで実に46戦も出走していたのですが、それまでほとんどのレースが2000m以下。ムーンライトハンデキャップの前のレースで初めて2000mのレースを使って4着に健闘し、やっとこの距離で勝負できるようになったのです。
通常、競走馬は年齢とともに落ち着きが出てきて長い距離に対応できてくることも多かったりしますが、それまで実績ところか出走さえしてなかった馬がいきなり走ると言うのは、大器晩成の素質が開花してきたとしか思えません。
オープンに上がってからは重賞を3戦し、15着、7着、15着という戦績に終わり、オープンに格落ちした前走で2着に好走しました。この成績を見ると重賞では・・・ましてやハンデ戦とは言えG2で通用するの?と疑問符がついてしまいそうですね。ただ、15着の2戦はいずれも1800mで、7着のAJCCは2200m、そして好走した前走は2400mの芝ということで、晩成でかつ距離が伸びる方が適性もあったと見ることもできますし、今回は53.0kgと軽ハンデの魅力もあります。
2500mの目黒記念はシルクドリーマーにとってはデビュー以来一番距離の長いレースとなりますが、前走のメトロポリタンSでは東京の2400mを克服し、同斤量だったヴォルシェーブと0.3秒差の2着に健闘しております。これまで1400mを主戦場としてきた馬とは思えぬ走りでしたし、むしろ期待感の方が強いです。
ここまで道のりは長かったですが、こういう馬に勝ってもらいたいし、こういう馬がまだ戦えるところを見せてくれるのが競馬の面白いところ。これまでの重賞では結果を残せませんでしたが、今回は軽ハンデを活かせる舞台ですし、好勝負できるのではないでしょうか?大器晩成の8歳馬、シルクドリーマーの重賞初制覇に期待して、目黒記念は大穴のこの馬から勝負してみたいと思います。