毎週G1じゃ財布がもたないよ・・・とお嘆きの方も今週の安田記念を終えたらひとまず宝塚記念までしばし休憩期間が設けられます。G1も未勝利戦も馬券は馬券、G1だからと言って特別ボーナスがついたりはしないのですが、それでもついつい購入金額・点数も増えてしまいがちですね。やはりレースの格が上がれば上がるほど的中させたときの充足感は増すようです。馬券収支を年間プラスで終えるのは難しいことですが、このG1シーズンをどう乗り越えるかで大きく結果が変わってくるでしょう。安田記念で一区切りなので、まずは気持ちよく的中させたいところですね。
今年の安田記念は、まさに「モーリス引退後のチャンピオンベルトを誰が巻くか」という一戦になります。昨年のマイルCS勝ち馬のミッキーアイルも引退しているため、マイル路線のチャンピオンは現状不在。出走全馬が挑戦者といった様相を呈していますが、そんな中でわたしが推奨したいのはレッドファルクスです。スウェプトオーバーボード産駒といえば、早熟・短距離・芝ダ兼用、といったイメージがありますが、この馬にも共通項は多いものの、決定的に違うのが早熟ではなく晩成といえる戦績です。あくまでわたしの考えですが「母の父サンデーサイレンス」がかなり効いているのではないかと思います。
マイネル軍団の総帥の岡田さんが以前「父がパッとしない血統でも、母系にサンデーサイレンスが入ると違うんだよな」というコメントを残していた記憶がありますが、まさにその言葉通りの結果が如実に現れているレッドファルクス。自身の主戦場から1ハロン距離延長となった前走の京王杯SC。斤量も重かっただけにどんな競馬をするか注目していましたが、問題なく1着。左回りでは特に安定感のある馬だけに、さらなる延長となる今回も、母系の後押しでこなしてくれるのではないかと見ます。
混戦模様なうえに「今年の安田記念なら勝負になる」と踏んだか香港からの参戦もあります。ネオリアリズムが香港でワーザーを撃破したことに刺激を受けたか、有力馬2頭が来日してくれました。たとえるなら江戸の敵を長崎で討つ、といったところでしょうか。少し違うかもしれませんが、いずれにしても香港馬は過去安田記念で馬券に絡むこともあっただけに、馬券検討でも警戒が必要ですね。