先週の日本ダービーを制し外国人ジョッキーとしてはデムーロ騎手に続きダービージョッキーの仲間入りを果たしたルメール騎手。ヴィクトリアマイルをアドマイヤリードで、オークスをソウルスターリングで、日本ダービーをレイデオロで制し、3週連続G1勝ちの離れ業をいとも簡単にやってのけたルメール騎手。
今週の安田記念はイスラボニータでの騎乗が予定されている。メンバー的にはイスラボニータは上位人気確実で、1番人気になる可能性は大いにあるとみて良いだろう。ここも勝つと4週連続のG1勝利となり、今春の東京開催をほぼジャックしたと言ってもいいだろう。
確かに騎乗している馬の質は高いが、それだけで簡単に勝てる世界ではない。ルメール騎手本人も簡単だと思ってやってのけたわけではないだろうし、それなりにプレッシャーを感じているはずだが、この男は肝が据わっている。非常に物静かな男だけに、冷静に仕事をこなすのが何とも不気味である。それが彼の強みでもあるのだろう。
安田記念はイスラボニータで!絶好調男ルメールの快進撃を止めるのは誰か?
これまでの連勝ぶりからも今週のイスラボニータはかなりの注目を集めそうだ。ここまできたらG1・4連勝も!と期待するファンも出てくるのは間違いない。前走のマイラーズCでは、2014年のセントライト記念以来の勝利をおさめたイスラボニータ。人気はエアスピネルに譲ったが1着は譲らなかった。皐月賞以来のG1勝利にスタンバイ完了。今週の追切でしっかり仕上がるだろう。春の大目標は安田記念だけにここは何としても負けられない。
しかし、迎え撃つ馬達も「はい。そうですか」と黙って引き下がる事は出来ない。特に前哨戦で負けたエアスピネル陣営は巻き返しを狙っているだろう。エアスピネルは成績は安定しているが勝ちきれないところがあり、G1でも[0-1-1-2]と勝ち星に恵まれない。1つくらい勝っていてもおかしくないのだが、やはり勝負のアヤが付いたのは朝日杯FSの2着。ゴール前でリオンディーズの強襲に遭い2着。武豊騎手のJRA全G1制覇の夢を打ち砕いてしまった。
あれから1年半の時が過ぎ、安田記念に古馬となって参戦。悲願のG1初制覇をここで何とか果たしたいところだろう。とは言え、今回はイスラボニータ以外にもスプリンターズSを優勝したG1馬のレッドファルクスや、重賞は未経験も現在5連勝と波にのるグレーターロンドンなど、強敵なライバルが多数揃っている。今週も絶好調男のルメールが鮮やかに決めるのか?エアスピネルがリベンジを果たすのか?それとも他の誰かか?大注目の一戦となりそうだ!