クリストフ・ルメール騎手が先週の日本ダービーを制し、デムーロ騎手に続き外国人ジョッキーとしてダービージョッキーの仲間入りを果たした。ヴィクトリアマイルをアドマイヤリードで、オークスをソウルスターリングで、日本ダービーをレイデオロで制し、3週連続G1勝ちの離れ業をやってのけ、まさに乗りに乗っているルメール騎手が、今週の安田記念ではイスラボニータでの騎乗が予定されている。マイラーズカップ優勝で、ただでさえ上位人気確実のイスラボニータだが鞍上の勢いを考慮すれば1番人気になる可能性も非常に高い。ここも勝つと4週連続のG1勝利となり、東京競馬場5週連続G1戦をほぼジャックしたと言ってもいいだろう。
確かに騎乗している馬の質は高い。しかし、だからと言って簡単に勝てる世界ではない。それはルメール騎手が良く分かっている事。プレッシャーを感じているはずだが、この男は肝が据わっている。非常に物静かな男だけに、冷静に仕事をこなすのが何とも不気味だ。もう少し嬉しさを前面に押し出してもいいとは思う。
今週のイスラボニータは鞍上がルメールでかなりの注目を集めそうだ。ここまできたら、ルメールに乗ってしまえというファンが相当出てくるのは間違いない。ルメール騎手の快進撃を止めるのはエアスピネルに騎乗する天才武豊騎手しかいないのか?それとも思わぬダークホースが穴を開けるのか?今週のルメールからも目が離せない。