今週土曜、東京競馬場メインレースに組まれているのは、ダービートライアルのG2・青葉賞です。2着までに優先出走権が与えられるレースとなっており、本番のダービーを占う上で重要な一戦と言ってよいでしょう。
ただ、過去10年のデータでは2012年の勝ち馬フェノーメノがディープブリランテに屈しての2着、古くはシンボリクリスエスもタニノギムレットの豪脚に屈し2着と、なかなか本番に直結しないレースとはなっており、未だに同レースからダービー馬が誕生していないのが現状です。果たしてトレンドは今年も続くのかどうか?
今年は皐月賞参戦組や賞金に余裕がある馬たちの参戦がなく、昨年の覇者ワンダフルタウンのような重賞勝ち馬不在なだけに、予想も難しいレースとなりそうです。また、13頭立ての少頭数ということで、1勝馬にも2着以内なら十分チャンスがあるレースといえそうです。
そこで今回は、1勝馬のサンライズエースに注目。栗東・河内厩舎の管理馬で、今回は大野騎手との新コンビで挑む予定となっています。
これまで4戦は鮫島駿騎手とのコンビで掲示板を外さない安定感を誇っています。未勝利脱出に3戦を要したものの、デビュー以来初めての重馬場となった前走の大寒桜賞では2着に入っており、馬場状態問わない安定感は買い材料といえます。今週は雨の影響もある程度考慮しておきたい馬場となっているので、この点は大きなアドバンテージとなりそうです。
脚質は中団追走から良い脚を長く使ってという競馬スタイルで、東京の2400mも合いそうな印象。東京コースは初となりますが、中京2200mの大寒桜賞や、急坂のある阪神コースでの好走ぶりからも、高い適性を見せてくれると見ています。
また、母系を見ても祖母の半兄にイギリス、アイルランドでダービーを制覇しているコマンダーインチーフがいる血統背景で、父ドゥラメンテも皐月賞、ダービーを制していることもあり、デビュー以来一貫して芝中距離を使われているのもうなづけます。
東京競馬場は初参戦、また中4週のローテも初めてになりますが、1勝馬ということもありそこまで人気しないであろう今回は馬券妙味もありそうです。ヒモ穴探しに苦戦しているファンは、ぜひ押さえてみてはいかがでしょうか。