マイルG1の安田記念。春のG1戦線がいまいち当たってない多くのファンとしては、春の負けを取り戻すにはここらで一発当てるしかない！と思っている時期だと思います。波乱の多い安田記念は一発を狙うにはうってつけかもしれませんね。今年は18頭立てのフルゲート、香港からの出走馬2頭と、予想が大変面白く、そして難しいレースとなっています。

短距離界の覇者モーリスが引退し、今のマイル界には王者が不在。今年の安田記念は例年以上に人気が割れそうな感じですが、今回はそんな中でエアスピネルをオススメの軸馬として紹介させていただきたいと思います。

エアスピネルと言えば、昨年のクラシック戦線の有力馬の1頭として常に上位に食い込み皆勤出走をしながらも皐月賞4着、ダービー4着、菊花賞3着と1勝もできずに終わってしまいました。古馬になり、適性がありそうなマイル路線に的を絞った結果、金杯で勝利し、東京新聞杯で3着、そしてマイラーズカップで2着とさすがの成績を残しています。

これらの戦績からもわかるように、何と言っても安定感が魅力です。クラシック皆勤でいずれも掲示板に入り、今年はマイル重賞で常に好走。デビュー以来の成績を見てみると、6戦して3勝2着2回3着1回とオール馬券圏内に入っているという抜群の安定感を誇っております。軸にはピッタリの馬と見て良いでしょう。

人気についてですが、今年の安田記念では今波にノっているルメール騎手が騎乗するイスラボニータが1番人気の最有力候補と見ていますが、エアスピネルはおそらく大阪杯2着馬のステファノスあたりと人気を分け合う2,3番人気あたりが予想されます。

近3戦全て1番人気に推されてきたエアスピネルですが、期待に応えられたのは京都金杯の1戦のみ。安定感はありますが、昨年のクラシック戦線の結果からも勝ちきれないイメージはまだ拭いきれておりません。今回はG1タイトルを獲れるチャンスが久しぶりにまわってきたということで武豊騎手を含む陣営の本気度は間違いなく高いでしょうし、ここで王者になるために今年は動いてきました。アタマで予想するには少々心許ないかもしれませんが、陣営の本気度や安定した成績からも馬券圏内は堅いと予想します。

相手は穴馬多めで、ヒモ荒れの派手な形が望める

波乱傾向の強い安田記念はやはり穴馬は積極的に馬券に組み込みたいですね。今年はとくに実力が拮抗しておりどの馬が絡んできてもおかしくないような状況ですから、エアスピネルを軸に派手なヒモ荒れに期待したいと思います。

今回穴馬としてとくに注目しているのはロゴタイプ、ブラックスピネル、ヤングマンパワー、クラレント、コンテントメントの5頭。ロゴタイプが逃げてヤングマンパワーが番手、スローに支配するというような展開からクラレントやコンテントメントの一足使ってくるタイプが伸びてくる・・・などなど、いろいろ妄想しながら楽しく選んでいきたいと思います。

いずれにせよ、相手は広めに買っていきたいと思っております。今春のG1シーズンは波乱の決着となることが多い印象がありますが、中でも波乱傾向の強い安田記念がどういう結果になるのか、楽しみにして待ちたいと思います！