阪神競馬の日曜メインは、平地最長のG1「天皇賞春」が開催です。昨年の菊花賞馬タイトルホルダーをはじめ、有馬記念2着のディープボンド、ダイヤモンドSの覇者テーオーロイヤル、ステイヤーズSと阪神大賞典でいずれも2着のアイアンバローズなど、有力ステイヤー達が揃いました。
ただ、有力どころで逃げたいタイトルホルダーとこれに付けたいディープボンドの両馬が大外枠に入ったことで、伏兵馬台頭の可能性も十分高まってきました。
今回激走に期待しているのは、6歳牡馬のハヤヤッコです。
デビューから3戦は芝を使われていましたが、4戦目からダートへ転身し、以降は6歳となった今年まで一貫してダートを使われてきました。
ただ、昨年夏のオープン・スレイプニルS勝利以降は勝ち星から遠ざかっており、前走の日経賞で再び芝路線に挑戦。実に24戦ぶりの芝レースでいきなりの重賞ということで、レースでは13番人気、単勝オッズ103.6倍という前評判。しかし蓋を開けてみれば、前残りの競馬の中で唯一差してきて勝馬タイトルホルダーと0.4秒差の5着に好走。
中山で内々をロスなく進んだ点や、稍重で馬場が向いた点など条件が向いたところもあったと思われますが、それら恩恵を考慮したとしても十分に評価して走りだったと感じます。
今回さらに一気の距離延長となりますが、ダート戦でも距離の長い2100m戦で追い込みを決めていた馬なので、スタミナもある馬です。さらに今回は、天皇賞(春)で史上最多の8勝を挙げている盾男・武豊騎手を鞍上に迎えての参戦。長距離は騎手の手腕が大きなファクターとなりますが、ペース読みにおいては騎手界ナンバーワンとも言える武豊騎手を迎えた点は、非常に心強い点です。
今年はタイトルホルダー、ディープボンド、アイアンバローズ、テーオーロイヤルなど逃げ・先行馬が揃っており、冒頭でも述べたように、有力どころの逃げ・先行馬が大外枠に入ったこともあり、差し馬向きの展開となる可能性は十分ありそうです。
日経賞で前残りの中唯一掲示板に入った差し馬、鞍上は盾男の武豊、スタミナ十分、芝替わりが良いショック療法となっている可能性が高い点など、“買い”な条件は意外と揃っています。伏兵馬に台頭の余地がある今年は、抑えておいたほうが良さそうです。