【マーメイドS予想2017】クインズミラーグロ、善戦マン卒業できるか?

今週11日(日)は阪神競馬場で第22回マーメイドステークス(G3、芝2000m)が開催。過去10年の3着内30頭中14頭が7番人気以下と、波乱傾向の強い牝馬のハンデ戦だ。

今回注目しているのはここ3戦牝馬限定重賞で連続3着の惜敗が続くクインズミラーグロ。これまでの通算重賞成績は[0-0-3-4]と決して良くはないが、ここ3戦は良い競馬をしており本当に陣営にとっては悔しい思いをしてきただけに、何とかここで善戦マンを卒業して重賞タイトルを獲りたいところである。

今回マーメイドSは最終登録馬も12頭とフルゲート割れが確定。ここまで少ない頭数の重賞はクインズミラーグロにとっては初で、メンバー的にも能力は上位。躍動する事が出来る舞台は整ったと言えるだろう。

マキシマムドパリやトーセンビクトリーと言った重賞勝ちを決めている馬がおそらく人気を分け合う上位勢となるが、ムラがある馬なだけになおさらマーメイドSではチャンス到来と言ったところ。確かに勝ち実に遅い部分があるのも事実だが、牝馬限定重賞では大きく崩れることはない。待望の重賞初勝利に大手がかかった状態と言っても過言ではないだろう。

展開面で期待できそうなクインズミラーグロ

今回マーメイドSの舞台は昨年末に走って優勝したカウントダウンS(1600万下)とまったく同じ阪神2000mが舞台となる。カウントダウンSではこれまであまり見せてこなかった先行する競馬で、最後は外へ出されてしっかり伸びて抜け出し優勝。この日は内が伸びていなかったのを鞍上の柴山騎手が知っていての騎乗だったのかは分からないが、好騎乗を見せての勝利だった。

とくに阪神が走りにくそうな様子も無かったし、2000mという距離も個人的にはこの馬にとってベストだと思っている。ただ、ワンパンチが足りなく、展開が向かない限りは勝ち切るには難しいレベルなのかなという印象もある。とは言え上手くスペースを取れる器用な立ち回りも出来る馬で、反応の良さも強みとしてある。スローからトップスピードを競う勝負などが理想で、スタート直後に急坂があり前半のペースが速くなりにくく、コーナー4つをまわる阪神2000mは展開が向く可能性は大きい。

12頭の少頭数、相手関係、コース適性面を考えても今のクインズミラーグロなら十分勝ち負けすると見てよいだろう。

鞍上は約1年1ヶ月ぶりに同馬の手綱を握る幸英明騎手。カウントダウンSの柴山騎手からは藤岡康太、蛯名正義、武豊と重賞3戦とも別の騎手が騎乗しなかなか騎手が定まらないが、クセもなくどの騎手でもしっかり走ってくれる。条件的にはかなり良い今回のマーメイドSで悲願の重賞初制覇を果たしてもらいたい。