ブレイクランアウトの最高傑作が江の島特別に登場!

武豊騎手が騎乗しG1で1番人気に支持されたこともあった美浦・戸田厩舎管理の素質馬ブレイクランアウト。結局G1は勝てなかったものの、血統面を買われたか種牡馬入りは叶いました。とは言え、G1勝ちなしの種牡馬ではやはりと言うべきか、初年度産駒のデビューした2014年からここまでデビューした産駒は23頭と、相手探しにも苦労しているようです。

そんなブレイクランアウトに待望の素質馬ロードリベラルが登場したのが昨年のことでした。未勝利脱出にこそ3戦要したものの、きんもくせい特別を続けて勝利いざ重賞へ、というところで剥離骨折により戦線離脱となりました。今年のクラシックに参戦していれば印も多くついていたであろう素質馬と私は見ています。

有力3歳馬にとって最大の見せ場となるシーズンは逃してしまいましたが、半年超の休養を経て今週の東京競馬10レース・江の島特別でようやく復帰が叶います。鞍上は2戦目から乗り続けている主戦と言えるでしょう吉田隼人騎手。休み明け緒戦が古馬相手、しかも降級馬混じりということで決して楽ではありませんが、ロードリベラルの末脚も素晴らしいものがあります。前走では小回りの福島競馬場にもかかわらずシンガリから一気に突き抜けた印象的な走りを見せてくれました。

今回は降級馬の中でも準OPで勝ち負けしてきたストーミーシーやペルソナリテ、前走同条件を勝ち上がりたてのキャプテンベリーにベアインマインドなど非常に層が厚いです。同世代でも朝日杯FSに出走したクリアザトラックが出走してくるなど、夏本番を迎える前にどうにか勝ち上がっておきたいメンバーが揃ったという印象もある今回。古馬に胸を借りる立場であり頭にはしづらいですが、ブレイクランアウト産駒の地位向上のキッカケとなる一戦になるか、見ごたえのあるレースになりそうです。