父ハーツクライといえばやはり成長力が売り。3歳で完成したようにみえてさらに進化する、そんなイメージがあります。今回はそんなハーツクライ産駒ナスノセイカンのお話。今週のエプソムカップへ登録があります。この舞台は昨年のウェルカムSで勝利しており、そのとき負かした相手がダービー卿チャレンジトロフィーで1番人気にも支持されたキャンベルジュニア。この一戦だけでも能力の高さが伺えます。
オープン入りしてからはG2を中心に使う強気のローテーションできました。ヤマカツエース、シャケトラなどG1でも印がついている馬相手に、AJCC6着、金鯱賞4着と、馬券に絡めてこそいませんが、人気より大幅に着順をあげている実績もあります。ここ2戦はどうも不甲斐ない競馬になっていますが、今回は全5勝のうち4勝を占める左回りで行われる、得意の東京コース。
鞍上はこの馬をよく知る男・丸山元気騎手。中3週となる今回のローテーションでも3勝をあげており、今回こそ絶好の狙い目となる条件が揃いました。幸い、マイネルハニー、マイネルミラノと、前に行きたい馬がそろったこともあり先行激化も予想されます。後方待機策が左回りでは特にハマることが多い、ナスノセイカンにはおあつらえ向きの流れになりそうなだけに、馬券にはぜひ加えたい1頭です。