NHKマイルカップではあと一歩のところまで迫った芝・ダート兼用のマイラー、リエノテソーロ。どのような路線に進むのか注目がされていますが、次走はユニコーンSでまたダート路線に戻るようです。芝ダート兼用となると直近ではレッドファルクスのような活躍馬も出てきており期待感も高まります。
そんなリエノテソーロが在籍している美浦・武井厩舎では、その実績を評価して同じ父スパイツタウンのモルトアレグロが入厩しています。モルトアレグロは兄にビングクロスビーSなどアメリカの6ハロンG1で2勝をあげたポインツオブザベンチ、さらにアメリカG3勝ちのベンチポインツがいる良血馬で、2016年のキーンランド・セプテンバーイヤリングセールで、社台ファームが約5300万円で落札した馬です。
スピードに関してはこの時期の2歳レベルではなく、3歳馬に交っても上位という頼もしい武井師のコメントもあります。ただ、そのぶん距離延長に課題はある、ということで、先々はマイル以上になるとさらなる成長が必要になるかもしれません。馬名の由来は音楽用語で「非常に速く」。デビュー戦は函館競馬場の24日の新馬戦・ダート1000mを予定。鞍上には吉田隼人騎手を予定しています。
まだデビュー前にもかかわらず、最初の目標はリエノテソーロも制した交流重賞のエーデルワイス賞とのこと。新馬勝ちのみでは除外になる心配もあり、どこかで賞金を加算して参戦したいとのことで、新馬戦は勝利する前提の強気のローテーションを組むようです。
先月31日にはリエノテソーロとの追いきりも行っており、調教パートナーからみても期待値は相当に高い馬。ダート1000mなら適鞍といえるでしょう。調教からローテーションまでかなりリエノテソーロを意識していますが、日本には数少ないスパイツタウン産駒で人間社会なら腹違いの立派な姉妹でもあります。少しデビューは先ですが、モルトアレグロぜひ覚えておいてほしい1頭です。