今週末から函館競馬が開催!夏の函館開幕週を飾るのは函館スプリントステークス(G3、函館・芝1200m)です。
函館・札幌の北海道シリーズでまず気にしなければならないのが洋芝適性です。スピード勝負で連勝して断然人気支持された馬が不可解な敗戦をする事がこの北海道シリーズではよく見受けられます。逆に、野芝ではあまり適性がない馬が夏競馬の洋芝で一変することもあるので、洋芝適性があるというだけで穴をあける馬というのが夏競馬においては珍しくありません。
さて、そんな洋芝の函館で開催される函館スプリントSで今回注目馬としてピックアップさせていただくのは、前走高松宮記念を勝ったセイウンコウセイ(牡4、上原博之厩舎)です。
下半期のスプリント王決定戦を制したこともあり、おそらく今回人気の中心となるでしょう。洋芝は野芝に比べて時計がかかりパワーが必要となりますが、前走は小雨が降る湿った稍重で強い勝ち方をしたこともあり、こなせそうな気配はあります。
前走は確かに馬場が向いたこともありますが、レース内容もかなり強いものでした。前が飛ばす中でしっかりと3~4コーナーで我慢をし、直線で外に出しても序盤で追い出しを待つ余裕もあり、先頭に立って追い出してからもしぶとく抜け出しての完勝。流れるペースの中でコントロールもできて、最後もレッドファルクス、レッツゴードンキなどの追撃をかわすしぶとい競馬を見せてくれました。
重くなった馬場でG1馬2頭の追撃を交わす実力を考えれば、今回のメンバー相手に洋芝ならさほど手こずることもなさそうです。よほど適当な仕上げをしてこない限りは負ける要素は見当たらず、別定の56kgで出れることも好材料です。夏も今のところ毎年走っておりますし、夏時期も洋芝も問題ないなら、ここはG1馬としての貫禄を見せつけてほしいところです。