大阪杯のスピード勝負でも快勝し、天皇賞・春のスタミナ勝負でも快勝。もうこの馬に敵う馬はいないのか?正に無敵状態に突入しつつあるキタサンブラックだが、決して評判馬ではなかった。父ブラックタイドに母父サクラバクシンオーで菊花賞を勝つのは普通の血統的論で考えれば厳しいと思うのが一般的な見解。しかし、キタサンブラックは、菊花賞を勝ち、天皇賞(春)の連覇も決めている。スピード・スタミナ・パワーどれを取っても一級品なのだ。
キタサンブラックが、宝塚記念では断然人気に支持されるのは確実な情勢にある。ここも勝たれてしまうと春は完全にキタサンブラックが独占してしまう。ここを勝てば早くも年度代表馬の最有力候補に躍り出る。まだ6月だと言うのに、ほぼ年度代表馬当確がでるのは近年ではなかった事。G1を3勝もしたのなら、秋に大崩れをして秋古馬王道を全制覇する馬でも現れない限りは年度代表馬の座は盤石と言って過言ではない。
後は、秋には愛チャンピオンシップと凱旋門賞に挑戦するプランがある。このうえ海外G1も勝利するようなことがあればキタサンブラックの種牡馬としての価値は国内だけにとどまるものではなくなるかもしれない。現段階でも充分に種牡馬として後世に血を残す資質は示している。怖いのは故障だけだ。