いよいよ夏競馬、函館競馬が開催されます。その函館競馬の最初の週を飾るのが函館スプリントステークスです。過去の上位馬を見てみると、ロードカナロアをはじめ、カレンチャン、キンシャサノキセキ、レッツゴードンキなど函館スプリントでいい競馬をした後、秋のスプリンターズステークスで好成績を残しスプリント路線の中心となった馬が多く出走してきました。
それだけ秋から今後にかけてのスプリント路線を占うレースとも言えるのですが、今年も高松宮記念を勝利したセイウンコウセイを筆頭に、その高松宮記念で4番人気に推され昨年のこのレースで2着に好走したシュウジ、3年前のこのレースで3着に好走したクリスマス、昨年の函館2歳ステークスを勝ち函館2戦2勝のレヴァンテライオン、同じく函館2戦2勝のブランボヌールなど、実績馬や函館巧者の馬達が揃ったようです。
しかし、今回狙ってみたいのは、昨年デイリー杯2歳Sで2歳王者に輝き、今年3歳になったばかりのジューヌエコールです。まだ3歳馬のジューヌエコールは、何と言っても今回50kgの斤量が魅力です。
前走では桜花賞に出走し9着に終わっていますし、ここ3走は11着4着9着と馬券に絡んでいませんが、50kgのハンデは前走の桜花賞から実に5kg減となります。牝馬ながらも480kgを超す好馬体の持ち主ですから、この斤量はよく言う裸同然と言っても過言ではないでしょう。
函館を初め、札幌を含めた北海道開催の競馬は、洋芝と言うことがあって、得意不得意がかなり現れやすい競馬場と言われています。ジューヌエコールが函館の芝が合うか合わないかは走ってみないとわかりませんが、クロフネ産駒ということで2011年の覇者カレンチャンや2015年の2着のアースソニックと同じですから、むしろ合う可能性が高いと言えるでしょう。
さらに配当妙味も魅力です。今回は出走頭数が12頭と少ないのですが、初芝のノボバカラ以外の馬はすべて芝1200mで勝利経験があり、ジューヌエコールだけが一度も走っておりません。当然1勝もしていません。1200mへの不安視も出てくるでしょうから、配当も思っている以上に良くなる可能性も十分です。
牝馬が強いと言われている今年の3歳馬の中に合ってG1桜花賞での9着という結果は、レベルの高い競馬の馬達の中でのものですから、実は着順以上の実力を見せていたのです。ならば、1200mの実績的にも着順的にも人気が少し落ちそうなジューヌエコールは、50kgの今回は
絶好のねらい目だと言えるでしょう。ここで古馬陣を一蹴する競馬を魅せてくれることに期待です!