いよいよ今週は真夏のグランプリ・宝塚記念が開催されます。今年も例年通りフルゲート割れが確定しこれで10年連続。このままではファン投票の優先出走権に疑問の声も聞こえてきそうですが、こればかりは馬が主役だけに仕方がない面もあります。
当然一番注目が集まるのは大阪杯、天皇賞・春とあわせて春古馬三冠のかかっているキタサンブラック。大阪杯がG1へと格上げされたことで三冠達成馬にはボーナス2億円が支払われることになっています。天皇賞・春では最大のライバルと目されたサトノダイヤモンドも秋へ向けて休養へ入り、強敵不在ということで1強オッズが予想されます。
そんな中で私が注目したいのは「牡馬相手はつらいが阪神なら一発ある」と踏んでミッキークイーン。スイープトウショウ、デニムアンドルビーなど、人気落ちした牝馬の怒涛の追い込みは宝塚記念の風物詩といってもいいかもしれません。ミッキークイーンも前走では初めて牝馬相手にも大きく負けてしまい、ここでは人気を落とすことが予想されるため、ここでの走りが非常に楽しみです。
そして主戦の浜中騎手も注目したいです。フィリーズレビューで惜敗を喫し乗り替わりとなってしまったレーヌミノルが桜花賞を制した辺りで運気も下げ止まったか、ここへきて大幅に復調してきています。エプソムカップのダッシングブレイズでは東京新聞杯での悪夢を見事払拭する勝利、そして先週のメイクデビューではアマルフィコーストで見事逃げ切り。最後は手綱を緩める余裕すら見せました。
今回の宝塚記念では生粋の逃げ馬がいないため、ジャパンカップでも魅せたキタサンブラックの絶妙な逃げの再来が予想されます。競りかけても厳しい戦いになるでしょうが、独走を許せば牙城を崩すことは更に困難となるでしょう。できればハイペース、そして大波乱までも期待したいところです。