最終登録は12頭とフルゲート割れは確定した今年のパラダイスS。昨年もフルゲート割れの一戦だった。この時期は安田記念も終わり1流馬は放牧にだされ、秋へ向けて本賞金加算を目論む陣営が主役となる。このレースもかなり能力差のあるメンバー構成となった。しかし、最後の最後にドラマが待っているかも知れない。能力の高い馬は2頭いるが、必ずしも勝てるとは限らないのが競馬。
その2頭がグランシルクとロードクエスト、どちらもクラブ馬だが特にグランシルクは本賞金加算をなんとしてでも掴み取りたい。ここはオープンの一戦なので、勝利が絶対条件になってくる。重賞でも好勝負を演じているが、本賞金加算が出来ていないのでローテーションがなかなか定まらないのが悩みの種。陣営としてもここをしっかり勝って秋に備えたい所。
対するロードクエストは破壊力満点の末脚を誇り、東京1400mは条件的に非常に良い。本来ならばマイルが良いが、1400mも十分守備範囲。ましてメンバーが手薄なここなら、相手はグランシルク1頭と言ったところ。グランシルクにとっては最大の強敵が、ロードクエストと言う事になる。この2頭は間違いなく人気の中心になる。後は如何にして、他の馬がこの一騎打ちムードに割って入ってくる事ができるかが注目の的となる。ここまでキャリアはこの2頭が上。下剋上を果たす馬がいるのか?思わぬ人気薄の激走もあるかも知れない。