今週の日曜日、福島競馬場で開催の七夕賞に出走するゼーヴィントは、1月22日のアメリカジョッキークラブカップ以来、約5ヶ月半ぶりのレースとなる。今回はAJCCよりもかなり格落ちのメンバーとの一戦となるため、ここは陣営にとっては負けられない戦い。秋の王道路線を歩ませたい陣営としてはここを勝って札幌記念を挟み、毎日王冠から、秋古馬3冠に挑戦する。そうなると当然相手はかなり強くなるため、その前に格落ちメンバー相手の七夕賞では、いくら休み明けと言えども勝っておかなければいけない。
休み明けを割り引いて考えても、重賞での安定ぶりは一つ上のクラスを走っているゼーヴィントは、メンバー的に1番人気になる可能性が高いが、七夕賞は1番人気の苦戦するレースでもあり人気は逆風となる。ローカル重賞のG3で負けは最早許されない、相手関係にも強敵らしい強敵は見当たらない。そんなレースにこそ落とし穴があるものだ。
重賞4連続連対中だが、2着が3連続。勝ちきれないレースが続いているゼーヴィントだけに、先頭でゴールするまでは油断が出来ない。今回もマークが厳しくなりそうだが、4コーナーで一気に仕掛けて後続馬を突き放しておきたい。相手関係で脅威に感じるレベルの馬は現状では見当たらないが、そんなときにい注意しなければいけないのが上がり馬の存在。今回の七夕賞で言えばヴォージュには気をつけなければいけない。
ヴォージュは先行力が持ち味の馬で、小回りの福島コースは向いている。対抗1番手はこの馬になりそうだ。格としては完全にゼーヴィントが上なので、余程の事がない限り逆転は厳しいだろうが、競馬は最後の最後まで分からない。当然大逆転劇ということもありうるが、ゼーヴィントがかなり有利なのは間違いないだろう。