今週末は今夏函館で2つ目の重賞、「函館記念」が開催されます。夏競馬で行われる重賞競走の中では個人的には一番常識が当てはまらないレースという印象があります。
波乱が予想されるレースはよく、どこからでも狙えるレースと言われますが、本当にどこからでも狙えるのがこの函館記念。人気馬で決まったと思えば、ある年は500万下を勝ったばかりの馬が勝つなど、掴みどころのないレースです。夏の荒れる重賞と言えば真っ先のこの函館記念の名前を挙げる人も少なくないのではないでしょうか?
筆者の中では間違いなく夏の荒れる重賞ナンバーワンです。シンガリ人気の馬も十分馬券圏内であるということを頭において予想しておく必要があるレースですので、的中するのは難しいですが、高配当が期待できるレースなだけに、毎年楽しみにしているレースの1つでもあります。
人気馬で決まればあっさり諦めるというスタンスで、基本的には穴傾向が顕著なレースなので、穴狙いで勝負するのがセオリー。穴馬だけのボックス馬券を買い、保険で人気馬と穴馬を織り交ぜたボックス馬券で勝負というのが毎年お決まりの買い方ですが、これが的中した時の破壊力はかなり大きいです。
完全な穴勝負に徹する時は、人気馬を含めた馬券すら買わず、穴馬を中心とした馬券に徹します。人気馬に浮気するのであれば、穴馬券で決着した時の浮気の代償は非常に大きくなるので、穴馬を中心に組んでみるのも良いでしょう。
函館記念=荒れるレースで考え方は良い。荒れるレースというのは、人々が考えた予想通りに馬が走らなかったということで、大多数の人が選出した一番勝つ可能性が高いとされた馬たちが走らなかったということになります。その代わりに、さほど走らないだろうと期待の薄かった馬たちが、上位にやってくるということになります。
函館記念というレースは、「人々が作り出す人気そのものが、間違えやすい傾向にある」ということをしっかりと頭に入れておく必要があると感じます。自分たちが持っている常識みたいなものもどこかで間違っている可能性があるので、函館記念を予想する際は自分の常識や、まわりの常識を一度疑って予想してみることをオススメいたします。