激戦のバーデンバーデンC!まさに「格より調子」のパターン!

今週末16日(日)の福島メインは1200mのハンデオープン、バーデンバーデンカップが開催されます。

最終登録馬は11頭。回避馬が出れば更に頭数は少なくなります。フルゲートだと最高倍率が小頭数と違って圧倒的に大きくなってくるのでフルゲートの方が断然面白いわけですが、頭数が少なければ紛れも少ないですし、予想もしやすく的中率も高くなるので、これはこれで面白くなります。

さて、福島コースは最後の直線に若干坂がありますが、考え方としては殆ど平坦と考えておけばいいでしょう。馬場が重くならない限りは特にパワーは必要のないコースと思っておけば良いと思います。

今回のメンバーなら、休み明けですが京阪杯3着のフミノムーンが良さそうかなと注目しております。どこまで仕上げてくるかによって大きく変わってはきますが、重賞馬のアースソニックと並んで3着に入線した京阪杯は評価できるレースでしたし、その前の桂川S(1600万下)でも強い末脚を見せてくれました。

夏の競馬だと、昨年7月の函館日刊スポーツ杯ではかなりのハイペースの中で中団内内から上手く立ち回り、なだれ込んでの3着でした。その前走の函館も優勝しておりますし、この時期でも走ってくれそうです。

とは言え、とにかく今年の福島は暑すぎるので最終追い切りとパドックを見ないとまだ何とも判断出来ません。最高気温が先週は土日とも35度を超す猛暑日でしたし、さすがにこの気温は馬にも影響が出てきます。ジョッキーですら脱水症状にならないように気を使っているくらいですから、人間以上に暑さに弱い馬ならなおさら状態は最後の最後までチェックしたいところです。

夏競馬は夏でも走れる元気な馬が走る印象がありますが、中には明らかに夏負けの兆候が見えている馬もおります。こういった馬を見極めるにはやはりパドックを見るしかないでしょう。

パドック派に取っては夏競馬は力の発揮どころ。もし夏のこの時期に現地で観戦するファンがいらっしゃったら、ぜひパドックへ行ってみて下さい。競馬玄人らしき人たちがたくさんいると思いますので、その人達の会話に耳を傾けると、大体どの馬が夏負けなのかは分かるかもしれませんよ。また、自宅ウインズ状態の人は、グリーンチャンネルのパドック解説を参考にするのが良いでしょう。中には的外れな解説者もいるので注意が必要ですが・・・元ジョッキーの細江純子氏なんかはパドック解説が非常にわかりやすく、的を得た解説をしてくれるのでよく参考にさせていただいております。

話は戻りますが、バーデンバーデンCは毎年頭数は寂しいもので、今年のこの頭数にもとくに驚くことはありません。ただ、とにかく激戦が多いので馬の状態がレースを左右すると言っても良いでしょう。

今年は昨年の1,2着馬であるオウノミチとジャストドゥイングも登録していますし、重賞2勝のスマートオリオン、G2馬のショウナンアチーヴなども登録。ただ、どの馬も近走では凡走続きで、格下相手に苦戦中の馬ばかり。スマートオリオンにいたっては2走前から障害レースへ転身するも、結局芝へ戻ってくるパターンという感じで迷走っぷりが伺えます。

今年も激戦となりそうなバーデンバーデンC。「夏競馬は格より調子」という競馬の格言がありますが、このレースはまさにそれを実行して予想すべきレースと言えるでしょう。当日の調子をしっかりと見極めたいと思います。