さあ今週はいよいよ、東京優駿、ダービーです。18頭のフルゲートに重賞馬が13頭出走し、皐月賞組からは12頭が出走。有力馬が順調に駒を進めてきましたので頂上決戦に相応しいメンバー構成となりました。
その中で穴馬として注目しているのが、M.デムーロ騎手が乗るディープインパクト産駒のジャスティンパレスです。
昨年のホープフルSは2着に好走しましたが、約4ヶ月のぶっつけで挑んだ皐月賞は、勝ったジオクリフから0秒8差の9着敗退。前目に行く馬が揃ってましたが意外にペースは落ち着き、後方で外をまわった同馬にとっては厳しい展開でした。
今回も皐月賞で逃げたアスクビクターモアと番手追走のデシエルトをはじめ、前走逃げて勝っている連勝馬ピースオブエイト、青葉賞を積極的に前目で競馬したロードレゼルなど先行勢はしっかり揃っています。デシエルトが逃げ宣言をしてますので、スタミナ勝負にもなりそうな気配です。兄に今年の天皇賞(春)で5着のアイアンバローズがいるジャスティンパレスにとっては望ましい展開でしょう。
今回は4ヶ月ぶりを使われた上積みが見込めますし、ホープフルS・2着は実際に強い競馬をしているのでまだまだ見限れない1頭。左回りはデビュー戦で中京の2000mを番手追走から抜け出す競馬で圧勝しており、不安よりもむしろ期待のほうが大きいです。
この馬については、まずは何よりも“位置取り”。切れ味に欠けるので後方すぎるポジションでは届かない可能性が高いですが、長く良い脚が使えるのでやはりしっかり届く位置にはつけておきたいところ。前走の皐月賞では跳び上がるようなスタートで出遅れており、中間はしっかりゲートを練習。
好スタートから好位とまではいかなくとも、無難なスタートから中団前目くらいの競馬を展開してくれれば、勝ち負けになる可能性は大いにあります。鞍上のM.デムーロ騎手も当然スタートの意識は強く持っていることでしょうし、ダービーでこそ挽回という想いはあるはず。能力の高さと条件の良さを考えれば、波乱を演出する可能性のある1頭と言えるでしょう。