福島の名物レースであるバーデンバーデンカップ。オープン戦の芝1200mのレースの中でも特に時計の速い結果となることの多い高速レースと言われています。そのため、小回りの福島のオープン芝1200mの条件にしては、逃げ先行差し追い込みのどの馬にも展開次第でチャンスが出てくる面白いレースが繰り広げられてきました。

今年は逃げ馬不在！出走頭数9頭の少頭数レースでスローは濃厚？

ただ、今年はちょっと様相が違います。というのも、今年は出走頭数が9頭と少ないということに加え、逃げ馬が見当たらないのです。通常少頭数の競馬は、基本逃げ馬がスローに落として有利になることが多いのですが、今回のバーデンバーデンカップに限っては、逃げ馬がいないので、むしろ逃げてしまうと目標にされるだけで、不利となる可能性が高くなります。

逃げたくない馬が様子見をするだけするようなレースになるため、スローよりも遅い超スローの競馬になる可能性があります。となれば、究極の上り勝負となることから、如何に直線に向いた位置取りから末脚を発揮できるかに掛かってきます。

そこで浮上してくるのがアルマワイオリです。アルマワイオリは2歳時に朝日杯フューチュリティステークスで2着にも入っている実力馬なのですが、古馬になってからは全く結果が出ていません。唯一好走となったのが前走パラダイスS（OP）なのですが、先行して粘っての3着でした。

もともと気性面でも課題があることから、道中は抑えて末脚勝負をしてきた馬なのですが、
前走の先行して粘った競馬に、気性面の成長が感じられました。そうなってくると、今回のバーデンバーデンカップは超スローがほぼ間違いないだけに、先行できた競馬が生きてくるでしょう。

もともと末脚がいい馬ですから、上り競馬の勝負はむしろ歓迎でしょうし、前走が半年の休み明けでしたら上澄みも十分でしょう。超スローが必須の今回のバーデンバーデンカップは前走先行したアルマワイオリが展開を活かして好走すると予想し、アルマワイオリに重い印を打ちたいと思います。