夏は格より調子、夏は牝馬。夏にかけた競馬の格言はありますが、ここに全く当てはまらないながら、あえて狙いたいのが今週の中京記念に出走予定のワンアンドオンリーです。牡馬であり、格で言えばダービー馬なので世代の最上級。本来なら夏のマイル戦に出てくる馬ではありませんが、ダービー翌走の神戸新聞杯以来勝利から遠ざかっています。
陣営も試行錯誤し、距離もコースもさまざまなケースを試しましたが、今回はマイルを使うことになりました。未勝利脱出こそ芝のマイルでしたが、その後は全く使われていない距離でもあり、中京競馬場も初参戦ということで、初物尽くしで馬が変わる可能性を秘めています。
鞍上はこの馬の一番良い時期を知っている横山典弘騎手が前走に引き続いての騎乗予定。前走は18頭立ての中でシンガリからとワンアンドオンリーにとって珍しい競馬をしており、馬を覚醒させる意図があったのではないか、と推察しています。
混戦とはいえここまで戦績が悪いこともあり、人気はかなり下のほうにはなりそうですが、なんといってもダービー馬。夏のローカルで地力の違うところを見せてもらい、爽快な復活劇を期待したいです。