新馬戦における1番人気の信頼度は?

新馬戦がスタートして1か月半経つ。評判馬などが全く良いところなく惨敗するシーンも珍しくない新馬戦で大勝負をするのは危険すぎるということは以前のコラムでも書かせていただいたが、(競馬の新馬戦だけは大勝負は禁物?!)実際のところはどうなのか気になったので、今回は1番人気のこれまでの成績をもとに考察してみたいと思う。

6月から始まった新馬戦における1番人気の現在の成績は[19-12-6-12](6/3~7/16)となっている。勝率は38.8%、連対率は63.3%、複勝率は75.5%。

勝率は約4割、3頭に2頭は連対しており、4頭に1頭が馬券圏外へ飛んでいるという結果だ。個人的には悪くない数字かなと思う。アタマで予想するには心許ないが、軸にするには良いと思う。

今年は穴馬が台頭することも少なく、7番人気以下の成績が[2-4-6-254]で、複勝率は4.5%。人気薄はほとんど絡むことはないと言っていいだろう。大体5番人気までの馬が好走する事が多く、ある程度人気上位の馬同士での決着となることが多い。

先にも記した通り大勝負をするようなレースではないが、1番人気を軸にある程度の人気どころへ流せば、それなりに的中はできそうだ。レートを落とし、1番人気を相手に回してみるのも面白そうだ。ある程度高い配当を狙いたいという人は、3着狙いで勝負してみるのも良いのではないだろうか。

ただ、新馬戦は他のレースとは違うということも忘れてはいけない。1か月半が過ぎて一定の傾向は出てきているが、新馬戦は他のレースに比べて不確定要素が多いレースなので、データについてもあまり信用しすぎると痛い目を見てしまう。

重要なのは、1番人気の「精度」をしっかり見極めて、手を出すレースの数を絞る予想の技術があるのかどうか?ということだ。傾向は把握しつつ、あくまでそのレース単体を見て適切な判断を下せるようにしたい。新馬戦はまだこれからも続くが、新馬戦を買うならとくにこのことは覚えておきたい。