2歳最初の重賞、函館2歳ステークスが23日(日)に行われます。ほとんどの馬がレース経験が1戦のみなので予想の要素が少なくなかなか難しいレースなのですが、今後の重賞戦線、クラシック戦線のことを考えれば、何はともあれ楽しみなレースと言えます。
今年も地方馬の1頭を含めてフルゲート16頭立てでさらに予想の難しいレースとなった訳ですが、その中でも注目しているのがモルトアレグロ(牡2、武井亮厩舎)です。
モルトアレグロは、外国産馬でダート1000mの新馬戦を勝ちあがってたスパイツタウン産駒の牝馬です。今回の出走馬16頭中13頭が芝のレースを勝ちあがってきた馬で、単純に考えればダートを勝ちあがった馬がクラスが上がった重賞で初芝をこなせるのか?と疑問に思うところでしょう。しかし、モルトアレグロの前走のレースでの走り方を見てみたところ、むしろ芝向きではないか?と思ったのです。
ダート馬と言えば、力の要るダートを掻き込みながら走ってくるものですが、モルトアレグロは、前脚を高く上げてポンポンポンと飛ぶように走るのです。ダートではあまりスピード感は感じられないですが、芝で走れば一歩がもっと伸びるのではないかと感じられるような走法に思えます。初芝でも好走する可能性は十分にあると思います。
今回メンバーを見渡すと、キンシャサノキセキ産駒の評判馬カシアス、リンガラポップス、そしてその2頭を新馬戦で下したナンヨープランタン、新種牡馬ロードカナロア産駒のスズカマンサクなどの人気馬が順調に勝ち上がってきており、人気を集めそうな馬が多数おります。
初芝ということもあってモルトアレグロの人気はここでは落ちてきそうです。しかし、モルトアレグロも新馬戦では単勝オッズ1.4倍の圧倒的1番人気だった馬です。素質は決して劣らないはずです。
前走の1000mダートから1200m芝へと舞台を移しますが、折り合いもつきますし、最後の脚もあるのでこの程度の延長は全く問題ないと見ております。
ということで今回は、配当的にも美味しい初芝のモルトアレグロが芝向きの走りでさらに激走してくれると期待して、モルトアレグロに重い印を打って勝負したいと思います。