今週からは新潟競馬が開催!一発目の重賞は新潟名物の直千重賞「アイビスサマーダッシュ」が開催される。今回注目しているのは韋駄天Sを制したフィドゥーシア(牝5、松元茂樹厩舎)だ。
今年に入ってからの充実ぶりには目を見張るものがある牝馬のフィドゥーシア。今年は1200m以下では負けなし。高いスプリント適性を示している。前走の韋駄天Sが初の1000mだったが、これを危なげなく快勝し、直線競馬での適性も高いものを示した。2度目の直線競馬が重賞となるが、2月の初挑戦した1400mの重賞の京都牝馬Sに比べればこちらの方が舞台は合っている、いや、寧ろ大歓迎である。
極端な内枠を引かない限り、馬券圏内は確実か?!
ここでも人気の中心となると思われるが、軸は不動。レースはフィドゥーシア中心になってくるだろう。これで外枠を引き当てれば何も言う事はない。かなりの確率で連対する可能性が高まると見ている。
前走は直線で高い適性を示したが、ここはフィドゥーシアにとって通過点にしておきたい。大目標である1200mのG1・スプリンターズSに出走する為にはここは勝っておきたいところ。スピード能力はかなり高いものを持っている馬なので、G1の舞台でどこまで戦えるかも楽しみな一頭だ。
まずはその前にアイビスSDだが、ここでは間違いなく能力上位。極端な内枠を引かない限り、大きく割り引く要素ななさそうだ。重賞初制覇がかかった一戦なだけに陣営も当然万全の仕上げで勝ちを計算している。
約2ヶ月ぶりのレースで休み明けの一戦になるが、このメンバー相手なら休み明けでも丁度良いのではないだろうか。夏は牝馬の格言取り、真夏に行われる新潟の風物詩のアイビスSDは、これまでも牝馬が多く活躍してきた歴史がある。牡馬よりも斤量の恩恵があるのも条件的には良い。昨年2着のネロも出走するが、58kgを背負うネロより4kgも軽い54kgで出走できるので十分勝負になるだろう。
コーナーが1つもない1000mのこのレースは特殊で、他のレースとは全く別次元のレースと考えないといけない。とにかくガンガンスタートから飛ばすくらいで丁度良い。抑える必要は全くない。一気にスピードに乗って、加速して、スピード能力だけで押し切る事が出来る。
母はスプリンターズSを制したG1馬のビリーヴで、母親譲りのスピード能力がここへきて開花し本格化してきたフィドゥーシアが、いよいよスプリント王への道を歩み始める。